一昔前であれば、有名私立小学校を目指すというご家庭では、入学希望者も多く、必然的に受験自体が年々難易度が上がる傾向があることから、万全の対策を練る必要があると言われていましたが、それ以外の私立小学校は競争率自体がさほど高くなかった事もあって、比較的容易に合格をすることができる環境にありました。
ところが、近年は、小学校から私立小学校に通わせたいと願っている方針のご家庭が多くなっている事もあり、これまで以上に充分な対策や必要な情報を得る必要がでてきました。幼稚園に通っているだけでは、私立小学校の受験に合格をする事はできないのでしょうか。小学校受験に必要な受験対策には一体どのような事があるのかを徹底的に追求しながら、塾選びのポイントを解説していきます。
小学校受験に必須なのは学力ではない
小学校受験で行う試験の内容は、私立小学校によってそれぞれの教育方針や力を入れている指導項目にも違いがありますので、試験内容や難易度も異なっている事が多いのですが、基本的な試験項目はほぼ同様の事を行っていると考えて間違いはありません。中学受験や高校受験のように学力で合否の殆どを決めるのであれば、ある意味解りやすい選別方法をしている事が理解できますが、私立小学校の試験内容は、主に面接をはじめ、集団行動で友達との協調性をみながら、基本的運動能力や手先の器用さなどを観察する試験を行います。
その中でも重要視されるのは、面接と集団生活での協調性になります。確かに基礎学力を試験に取り入れている小学校もあるようですが、合否の判断基準の多くは、面接と集団行動にあると思って問題はありません。基礎体力は、生まれた月によっても大きく異なる年齢ですし、成長と共に変わっていくものですから、先生の話しを聞けて守れるお子さんであれば、大きなマイナスにはなりません。また、学力に関しても小学校で学ぶわけですから、現時点での差を比較する事が重要になることでもありません。
最終的に重要な学校の選択方法と塾の選び方のポイント
私立小学校の入試内容では、面接と集団行動がとても重要だと説明しましたが、これだけならご家庭でもできるような感じがします。しかしながら、塾に通うとお子さんにとっては、普段みなれない大人の人との面接の訓練をしたり、知らない子供と集団行動を日頃から行っておくという事がとても重要になってきます。もちろん、難関小学校ともなれば、最終判断に基礎学力も判断基準として必要になりますから、おそわる内容はしっかりと把握しておくことが重要になります。
最終的に受験をする小学校の判断の仕方が、面接の合否に大きくかかわるのですが、親御さんの教育方針と小学校側の方針が一致している事が最も大切です。塾を選ぶ時のポイントもブランドや名前先行といった指導を行うよりも、ご家庭考え方やお子さんの性格をしっかりとみて、総合的に適した私立小学校を一緒に選んでくれるような指導をしてくれる塾を選ぶことが最も大切なことだといえます。